











■バナーラスへの道程は長い
3月1日。6時間ぐらい寝て時計を見ると予定ではバナーラスまであと1時間ほど。駅につくと放送も何もなく降りる人に聞いたり直接自分の目で駅名を確認する必要があるが、人がいい駅員がいると降りることを教えてくれる場合もある。
停車駅には数分止まる場合と1時間ぐらい止まる場合があった。これをよく考察するとどうやら単線の部分があるらしく時間調整をしているようだった。しかしまだつかない。
バナーラスに到着したのは15時半。予定が朝9時半着であったため6時間遅れ。半日が無駄になった。19時間という長旅に疲れてしまったが僕らをまっていたのはアーグラを凌ぐカオス的な人々と強烈な異臭だった。
■カオス都市バナーラス
駅についた僕らはまずバナーラスからコルカタへの列車チケットを買いに行くため、駅構内にある外国人専用窓口に。1時間半程度並び無事に購入した。しかしここでドル払いはできないとのことで事前に両替をすることに。この外国人専用窓口のすぐそばにツアーリスト相談所のようなものがあり、人の良さそうなおじいさんが特製のバナーラスのガイドマップをくれる。これは歩き方とそれほど変わらないが、優良ホテルや両替所、見所を英語で丁寧に教えてくれる。そこで聞いた両替所に友達2人で早速向かった。
両替屋は何故かシルク屋で、その店の前には日本人を待ち構えているかのように見張りが立っていて僕らが彼と目を合わせた瞬間まさに招き入れられる形で店へと入った。そこにはまさにシルクマフィアで闇両替という感じの男が5人、かなりオドオドしていたが4人で200ドルという両替にもスムーズに対応してくれた。シルクをすすめられはしたが、いらないというとそれ以上は聞いてこなかった。ふーむ何か不思議な雰囲気を持った店だ。レートは決してよくないが、1ドル=42.5Rs と相場以上か。
バナーラスでのホテルは駅から20分程のバルナ(Varuna)。いつも通り一旦部屋を確認させてもらってからチェックイン。こうしてもいてもトイレがつまることもあり、ホットシャワーが出ない場合がある。
少し休んだ僕らはホテル1階のレストランでチャパティー(1枚6Rs)とチキンカレー(60Rs)を食べた。列車では菓子パン程度しか食べていないため徐々に体力が落ちてきているのも事実だ。水分は十分だったが、この栄養不足が後半足を引っ張る...まだインド4日目ここで死んだら後に響く。
水は1リットルで10-20Rs、ペプシは500mlで15-18Rsという感じか。水以外では炭酸飲料がほとんどであとはチャイぐらいである。
■カオスの源、ガンガー
3月2日。
朝5時半に起床してホテルのガンガーツアーに参加した。ガンガーは日本人にはガンジス川として認知度が高い。ちなみにツアーは一人100Rsでガンガーまでのリクシャ代とガンガーを船で案内してくれる。
ガンガーまでの道程は早朝にもかかわらず人と牛であふれ非常に混雑していた。ホテルから30分ちかくリクシャにのっていくとガンガーがその姿を現す。まだ日の出前だが十分に明るい。
ガンガーにつくと直ぐに船に乗り北へと向かう。その船に乗ってから20分ぐらいたった6時半ぐらだったか、東から太陽が顔を見せた。非常に素晴らしい光景だった。川の西岸に並ぶガートが直接日の光を浴びてくっきりと浮かび上がった。ガートとはガンガーに84もある沐浴場で、幾つかは火葬場としても利用されている場所だ。僕らはガンガーの水質の恐ろしさを知っていたため決して沐浴しようとは思わなかったが同乗した日本人男性は頭まで浸かっていた...
1時間半の船旅だったが、川岸では沐浴する人、洗濯する人、太陽に向かってお祈りする人、死者を焼く煙と薪とカオスの原点を見ることができた。
■ダシャーシュワメード
ガンガーから帰った僕らはホテルで簡単でしかし高い朝食をとり、ホテルのツアーに含まれていたシルク工場見学に行った。これがツアーの目的だったかと落胆しつつもお土産を買う場所もなかったのでここで思い切ってシルクを購入した。10ドルとやや高かったが自分達で探すよりかは良いと妥協できた。
シルクを見た後はバナーラスにあるエア・インディアのオフィスへ。帰国する便のリコンファームの電話がなかなかできないからだ。インドの電話、特にリコンファームだけかもしれないが、つながっても非常にノイズがのって聞こえづらく、そして伝わりづらい。大きな声で「日本人だ。リコンファーム。」というのに限る。コミュニケーションは単語で十分なのだ。
リコンファームしてからもまだ時間があったので少し足を伸ばしてダシャーシュワメード・ロードに出かけた。ここは市の中心であり人が非常に多いことで知られている。確かに一気にインドの満腹感を与えられる。ここで売られているものはサリーを中心にした地元向けのものばかりで日本人が行ったところで買えるものは少ない。しかも日本語を巧みに使って話しかけるオヤジは出没するし、"ハッパどう?"と聞いてくるやつらも増えてきた。僕らの目当てはガンガー Tシャツだったが結局見つかることはなかった。
そしてコルカタに向かうため再度バナーラス駅へと急いだ。



