レンタカーを借りるのも一苦労
朝目覚めると時差ボケもなんのその,すっきりした目覚め。ホテルの朝食を食べてもうチェックアウト。この日はレンタカーを借りてコッツウォルズに移動する日。レンタカーは日本でインターネット経由で Hertz に予約済み。ただし細かいことは現地で,ということで早速手続きに。ホテルから近くの Hertz までは歩いて 20分。地下鉄の駅では Victoria(ヴィクトリア)駅の近く。ここまでトランクも一緒に運んだのだが,よく考えたら荷物はホテルにおいておいてレンタカーを借りてからホテルまで行ってチェックアウトすればよかった。。。
Hertz での手続きではやっぱり英語が必要。予約コードを教えると,次は国際免許の提示。その次は保険のこととガソリンのことを聞かれた。保険は海外でのトラブルが嫌だったので「Full Collision Coverage」といって取り合えずやや高い金額に。保険はもっと段階があるみたいなので,じっくり説明してもらって決めるのもありだと思う。ガソリンは日本と同じで基本は返すときは満タン返し。でもオプションがあって満タン返しじゃなくてもいいというもの。前もって満タン分の料金を払えばいいという単純な仕組み。僕はこれに申し込んだのだが,ロンドンは一方通行が多くて非常に複雑なので近場で給油するのが難しいと考えたからだ。結局損することになるのだけど,まぁ海外だし安心料だと思えばいいかと。ここも人それぞれちゃんと選択した方がいい。
最後は車の鍵を渡されて近くにある駐車場から勝手に運転していっていいとのこと。借りる前の車のキズは事前にチェックしたとのこと。それでも一応見たいというと,勝手に見てくれとのこと。受付の人は昨日見たからというので信頼したが,乗る前にデジカメで一応前方,横,後方を撮影しておいた。
いざ出ようとしたとき店員が走ってきて一つ言い忘れたと。どうやらロンドン市内の中心部は「London Congestion Charge」というのがかかるらしい。つまりロンドン市内の中心部にいくと日本の高速道路のように課金されるようだ。それは月曜から金曜の早朝から夕方まで。8ポンドであるから結構高い。ロンドンに入った当日の支払いじゃないと10ポンドにアップされる。その後無視続けると100ポンドまで上がるらしい。借りた当日は金曜であったのと,その Hertz はまさに Charge 対象の地域にあったから強制的に支払う必要があったようだ。支払いは電話するかインターネットによるものがある。電話だとこれまた英語が通じずわけがわからなくなりそうだったので,翌日コッツウォルズのホテルでPCを借りてインターネット支払いにした。支払い時は車のナンバープレート番号が必要なのでご注意を。
やっとエンジンをかけて,カーナビを設定していざロンドン市内へ。
カーナビは必須,ロンドン市内は混在必至,イギリスの道路事情
初の海外でのレンタカー,それは緊張感があった。Hertzの駐車場を出ると一気にその緊張感も高まった。最初の信号を乗り越えるとロンドン市内へ。ロンドン市内は日本同様,信号も多く交通量も非常に多い。そして一方通行も多くて目標場所が反対車線にあってもそこにたどり着くにはグルッと迂回しなきゃいけないことが多いのだ。
コッツウォルズまでの道のりはカーナビが教えてくれる。借りたカーナビは NeverLost。表示は英語のみだが,非常にわかりやすいし,音声モードだけは日本語に設定できる。ナビは電話番号検索は確かできずに住所か施設名を入力するタイプ。
市内を抜けてハイウェイに入ると一気に車を加速。ハイウェイはM道路(Motor Way)といわれ,地図にはM5といった形で表記されています。制限速度は時速70マイル(時速112km,1マイル=1.6km)。ちなみにイギリスにはM道路以外にも,A道路(時速70/60マイル制限),B道路(時速30マイル制限)がある。3日間運転してわかったのは,イギリスの人たちは制限速度をすごく守って運転していてマナーも非常にいいこと,そして制限速度はカメラの場所さえ気をつければ大丈夫ということだ。ちなみにイギリスではM道路でもお金はかからない。
片道一車線しかないところでは先頭の車が 30マイルで運転しているとその車列はずっとその速度で走っている。後ろから煽ってくるとかパッシングなどはない。だから日本での運転も不安という方でも特にコッツウォルズのようにのんびりした場所なら問題ない。もちろん速度はやや日本よりかは早めだが。。。制限速度の監視は覆面パトや警察が巡回しているというよりもカメラだけで取り締まっているように見える。それにカメラの位置は非常にわかりやすく丁寧に表示もされている。だから捕まえることを主にしているというよりも事前に運転手に警告することで事故を防ぐようにしているようだ。
しばらくハイウェイを走らせてA道路に下りるといきなり登場したのがラウンドアバウト(Roundabout)だ。これは上から見るとサークル状になっている交差点だ。時計回りでグルグルといつまでも走っていられる場所だが,自分が出たい道路が見えたら左折して出て行く仕組み。これは習うより慣れろだ。僕も色々なWebサイトで予習していったもののやっぱり走ってみると違う。それでも不安な人のために一つコツを言っておくと,とにかく「右方車優先」だ。ラウンドアバウトに進入するときも右から車が来ていないか確認して,入って行く。ラウンドアバウト以外の場所でもこれだけ覚えておけば大丈夫。僕らの最初の目的地は Castle Combe(カッスル・クーム)。「絵画のような村」と言われている場所だ。
Castle Combe(カッスル・クーム)
カッスル・クームへの道程は意外と遠い。ロンドンから距離にして2時間ぐらいだったか。それまでに数十のラウンドアバウトを乗り越えていくが,信号がある交差点は数えるくらい。ラウンドアバウトで一度本気で正面衝突事故を起こしかけたりヒヤリとしたが,なんとか順調に進めていく。カッスル・クームまでのにいくつかの村々を抜けて段々牧草地が増えていく。途中菜の花畑が一面広がっている場所を見つけた。緑と黄色,そして青のコントラストが素晴らしかった。
カッスル・クームに到着したのは丁度お昼前ぐらい。既に数人の観光客がいたが,小さなこの町を訪れるのはなかなかいないのだろう。我々が帰る頃には2人になっていた。おそらくここへのツアーも少ないはずだ。レンタカーで来ると時間も場所も自由で思ったところに順番関係なく行ける。これが醍醐味だと思う。
人生初めてのコッツウォルズ体験。本当に素晴らしい村だった。村自体も広場に立てば全体を見渡せる程の小ささ。ハチミツ色のライムストーンで作られた家々が整然と並び写真に収めると本当にどれも絵になる。家々は花や草木がきれいに手入れされ,個別に見て行っても飽きがこない。大量に写真を撮って,三脚で嫁と記念写真を撮っているとあっという間に1時間ぐらいが経っていたようだ。
昼食はカッスル・クーム,おそらく唯一のホテルで食べた。サンドウィッチを食べたのだが,ボニュームがすごいこと。食事については追々書いていくことにしよう。ホテルの窓から外を見るとカッスル・クームの家並みが見える。窓にはブルズ・アイ(Bull's Eye)という波紋状の特徴的な模様が見られた。これは外からの目隠しのようで,ロンドン市内でも目にすることができた。
Castle Combe, England 2009.05 - a set on Flickr
Bibury(バイブリー)
カッスル・クームはコッツウォルズ地方の中でも南の外れにあるので,ちゃんとプランを考えていなかいと厳しい。この日の宿泊はチッピング・カムデンだったので,一気に北上することになる。まだ時間も14時ぐらいだったこともあり,途中のBibury(バイブリー)へと車を進めた。
バイブリーはコッツウォルズのファンなら誰もが行きたがるアーリントン・ローがある場所だ。スワン・ホテルもある。バイブリーに到着するとそこは車であふれていた。大きな観光バスも数台あってここがいかに有名な場所であるかよくわかるのだ。僕らも縦列駐車していざ出発。川では何人かが釣りを楽しみ,透き通った川には白と黒の白鳥が優雅に泳いでいた。有名なスワン・ホテルは緑のツタが絡まり実に良い雰囲気を醸し出している。スワン・ホテルから逆に目を向けると遠目にアーリントン・ローが見えている。アーリントン・ローにはたくさんの日本人観光客がいた。おそらく一日観光のツアー客だろう。アーリントン・ローで一人も人間がいない写真を撮るには時間が必要だ。観光客が本当に多いため必ずそこを歩いている人がいるからだ。じっくり待っていると数回チャンスがあった。これも大変だ。
バイブリーではたんぽぽの綿毛のようなものがフワフワと空を飛んでいた。どうやら花粉のようで一緒にいた嫁さんは鼻炎を起こしていたようだ。イギリスではこの時期花粉症に悩まされている人も多いらしいので,気になる人は常備薬を持っていくことをおすすめする。
アーリントン・ローで気の済むまで写真を撮ったら,嫁さんがバイブリー周辺を歩きたいと言い出した。旅行前に買っていたコッツウォルズの本にトレッキングを楽しむ本があったが,その道程をたどりたいとのことだった。アーリントン・ローからバイブリー・コート・ホテルの中を通って丘の上にある牧草地を抜けてまたアーリントン・ローに戻ってくるグルッと一周コースだ。コッツウォルズには "Cotswolds Way" と呼ばれるウォーキング用の道が整備されている。標識には "Public Footpath" と書かれていて,私有地ながらも自由に抜けて行ける道が存在する。牧草地に入る直前でちょっとしたハプニングが。遠目に牧草地が見えたので羊がいることを期待していた僕らもわるかったが,牧草地の入り口の直前で道の横から白い生き物が急に出てきたのだ。白くてその大きさからして羊だ,と思った矢先大きな犬だった。しかも口にはブラッとしたウサギが!?本当にびっくりした。ここではみんな野生なのかーと感心してしまった。
コッツウォルズにきて時間があるならぜひ歩く事をおすすめする。有名な場所以外にも素敵な庭を見つけたり思ってもいない出来事が起きたりと旅の醍醐味を味わえるからだ。次にコッツウォルズにいくときはもっと時間をかけて楽しみたい。
Bibury, England 2009.05 - a set on Flickr
宿泊地 Chipping Campden(チッピング・カムデン)へ
バイブリーで16時半ぐらいまでゆっくりするとそろそろチッピング・カムデンへ。チッピング・カムデンにつくとこれまたハプニングが。宿泊先のコッツウォルド・ハウスが全然見つからないのだ。ナビが示す場所に行ってもなく,15分ほどグルグルと回ってやっと突き止めた建物にはよーく見ないとわからないほど薄らとホテルの名前が刻まれていた。実はネーム・プレートのデザインを変えていたみたいで,僕らが持っていた本とは違ったのだ。宿泊される方はぜひ場所の事前確認をした方がいいだろう。次に困ったのは駐車場。どうやら裏の道から回り込めば裏手に大きな駐車場があったようだが,ホテル前にも2台ほどおけるようだ。とりあえずホテル前にドーンと駐車してからホテルの人に聞いてみると問題ないとのこと。ちなみにホテル前に公共の駐車場があるがここはお金がかかる場所なので,ホテルの人に駐車場を聞くのが一番よい。
日本から持ってきた予約票(Voucher)を見せてチェックインすると,夕食の予約について聞かれた。どうやらコッツウォルド・ハウスには2つのレストランがあるらしくタイプが違うらしい。とりあえずジュリアンズというレストランに19時半に予約した。するとポーターさんがやってきて3階まである階段を重いトランクを持って上ってくれた。チップはもちろん忘れずに。部屋に入ると実に快適な場所だった。寝心地の良いベッドとアンティークの家具が据え付けられている。眺めはそこそこだったが。コッツウォルド・ハウスに限った話ではないが,コッツウォルズ地方の建物は見かけは非常に古い印象だが,内装は思い切り現代風にアレンジされていて快適に過ごすことができる。
夕飯までまだ時間があった僕らは旅の疲れもなんのその,チッピング・カムデンの街並をチェックに出かけた。少し歩くと本で見た教会や街並がたくさん。そしてドーバーズ・ヒルと言われる小高い丘へと頑張って足を進めることに。チッピング・カムデンの中心地から20分ぐらい丘を上って行くとドーバーズ・ヒルにたどり着く。そこからの眺めは絶景だ。ぜひ足腰に自信がある方はチャレンジしていただきたい。
Chipping Campden, England 2009.05 - a set on Flickr
コッツウォルド・ハウスでの夕食
夕飯が近くなりホテルに戻るとさすがに疲れきってしまった。でもお腹は空いている。コッツウォルド・ハウスの2つのレストランは,入り口から入って向かって右手のジュリアンズと,左手のヒックスに分かれる。一泊目の夜はジュリアンズへ。ジュリアンズはいわゆる普通のレストランだった。外から入れる入り口もありホテルに泊まっていない人でも入れるようだ。僕らは事前の情報でコッツウォルド・ハウスは格式が高いためドレス・コードが必要になるかも,ということだったので一応持ってきておいた。しかもホテルの階段ですれ違った女性が舞踏会に参加するのかと思うほどのワンショルダーのドレスを来ているのと見て,これはレストランでは完全にフォーマルだと思ったのだ。ジュリアンズが大衆的なレストランだと知らない僕らは,疲れた体に鞭打ってトランクから持ってきたシャツとドレスを取り出して着替えると予約時間である19時半丁度にレストランへ。すると周りの人は非常にカジュアル(もちろん身なりはちゃんとしている)。少し浮いてしまったようだ。。。そこでおいしい食事とビールを飲んで実に満足な夕飯をとることができた。もう一つのヒックスに関しては後述しよう。
満腹なお腹と一緒に部屋に戻ると,ベッドサイドに炭酸水の用意が。どうやらホテルの人が僕らが食事中に寝る支度をしてくれたようだ。フォーマルな服に着替えるべく散らかった服と開けっ放しのトランクを思い切り見られたかと思うとちょっと恥ずかしくなってしまった。日本人の品格を落としてしまっただろうか。。。
それから直ぐにうたた寝してしまい結局夜中にシャワーを浴びて寝ることに。やっぱり海外初のレンタカー,疲れたみたい。
初めてのコッツウォルズで何よりもうれしかったのが,終日晴天に恵まれたことだ。青空を楽しみながら歩けたのが良かった。

























